こんな心配ありませんか?

きこえのチェックリスト ことばが遅いとき 新生児聴覚スクリーニング検査にかかわって

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きこえのチェックリスト

ハート 後ろから呼んでも振り向かない
ハート 身の回りの音に気付かない
ハート 音楽やTVに合わせて体を動かすことが少ない
ハート ことばがはっきりしない
ハート 話の内容が理解できない
ハート 話す相手の顔をじっと見る

赤ちゃんは1歳前でも、いろいろな音を聞いたり声を出したりして、 話し始めるための準備をしています。ことばの発達の上でとても大切な時期です。

子どものきこえとことばの発達を月齢ごとに書き出してあります。 できる項目にチェックをして、各月齢でチェックした項目が半分以下なら早めにご相談ください。

また、軽度の難聴の場合は、音への反応がありことばも出てくるため気付きにくいのが特徴です。 ことばがはっきりしなかったり、なかなか単語から(★?)増えていかないようならご相談ください。

3ヶ月児 1 大きな音に驚きますか?
2 眠っていて急に大きな音や声がすると、びくっとしたり目を覚ましたりしますか?
3 音がする方にゆっくり振り向きますか?
4 泣いている時に声をかけると、泣きやみますか?
5 あやすと笑いますか?
6 話しかけると「あー」「うー」などと声を出しますか?
6ヶ月児 1 音がする方を振り向きますか?
2 音が出るおもちゃを好みますか?
3 両親などよく知っている人の声を聞き分けますか?
4 声を出して笑いますか?
5 「キャッキャッ」と声を出して喜びますか?
6 人に向かって声を出しますか?
9ヶ月児 1 名前を呼ぶと振り向きますか?
2 「いないいないばあ」の遊びを喜びますか?
3 叱った声で「ダメッ!」「コラッ!」などと言うと、手を引っ込めたり泣き出したりしますか?
4 おもちゃに向かって声を出しますか?
5 「マ」「パ」「ダ」などの声を出しますか?
6 「チャ」「ダダ」などの声を出しますか?
1歳児 1 「おいで」「ねんね」「ちょうだい」など、ことばだけで言ってもわかって行動しますか?
2 「バイバイ」のことばに反応しますか?
3 大人のことばを真似ようとしますか?
4 意味のあることばでなくても、盛んにおしゃべりをしますか?
5 意味のあることばを1つか2つ言いますか?
  (食べ物のことを「マンマ」、お母さんを「ママ」など)
6 単語の一部を真似して言いますか?
  (りんごのことを「ご」、コップのことを「ぷ」など)
1歳6ヶ月児 1 絵本を読んでもらいたがりますか?
2 絵本を見て知っているものを指差しますか?
3 簡単ないいつけがわかりますか?
  (「その本をとって」「そのゴミを捨てて」など)
4 意味のあることばを1つか2つ言いますか?
  (食べ物のことを「マンマ」、お母さんを「ママ」など)
5 意味のあることばを3つ以上言えますか?
6 絵本を見て知っているものの名前を言いますか?

参考文献:「新生児聴覚検査事業の手引き」

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新生児聴覚スクリーニング検査にかかわって

近年は生後3日〜4日頃、産院(産婦人科)で きこえの検査(新生児聴覚スクリーニング検査)が行われるようになってきました。 自動聴性脳幹反応聴力検査(AABR)や耳音響放射(OAE)という検査で、 比較的簡単に検査できます。

AABRは音を聞かせた時の脳波の反応を正常の赤ちゃんの脳波と照らし合わせて 自動的にコンピュータが解析し、結果を表示します。 内耳、聴神経などの状態を見る検査です。

OAEは音を聞かせた時、内耳から音が反射して返ってくるかどうかをマイクで拾います。 内耳の状態を見る検査です。

いずれの場合も、検査結果はpassまたはrefer(要再検)というかたちで表示されます。

passの場合は「その時点で難聴の心配はない」ということです。

referの場合は、「この時点で 反応がはっきりでないのでもう一度検査をする必要がある」という意味で 難聴と診断されたわけではありません。 しかし、難聴の可能性もありますから、必ず、紹介された病院で再検査または、 精密検査を行いましょう。

新生児聴覚検査で「refer」と言われたおかあさんへ

赤ちゃんのお誕生おめでとうございます。

お母さんの目の前のお子さんは、じっとお母さんの顔を見つめていることでしょう。

にっこりほほえんでみてください。赤ちゃんもにっこり。

コミュニケーションの始まりです。

きこえるあかちゃんもきこえないあかちゃんも始めのコミュニケーションは同じです。

そして、お母さんのことが大好きなのも同じ。

赤ちゃんのお世話だって特別なことはありません。

きこえるかきこえないか今の時点ではあまり気にしないでお世話しながらほほえみかけ、語りかけてください。

おかあさんの語りかける気持ちが必ず通じます。

気持ちが通じ合った時、あかちゃんは必ず何か返してくれますね。

ひとつだけ気をつけることは、必ず赤ちゃんの顔を見て話しかけてあげることです。

精密検査は、まだ小さい赤ちゃんですから確実な結果が出るまで時間がかかります。
ですから、期間をあけて何度か検査を行うことになります。

結果が出るのには、早くても4〜6ヶ月かかります。
その間、検査に通うことも大変ですし、不安を抱えるお母さんも多いと思います。

心配なことがあれば、いつでもご相談ください。

一緒に悩み、一緒に考え、大切なあなたの赤ちゃんの成長を一緒に喜びましょう。

「難聴」という診断がされた時には、できるだけ早くご相談ください。

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ことばが遅い時

ことばが遅れる原因はいくつかありますが、 かかわり方に配慮が必要な原因(障害)は大きく分けて3つあります。

@聴覚障害
A知的障害
Bコミュニケーション障害
困った顔

次の表を見て気になることばあればご相談ください。

◆2歳頃までことばが遅いということはよくあることです。

たいていのお子さんは1歳6ヶ月くらいまでに話し始めますが、 それより遅いお子さんも結構います。 2歳半頃からポツポツ単語が出てくるというお子さんもよくいます。

◆こんな場合は、ことばが遅くても心配いりません。様子を見てください。
(3つの項目すべて当てはまる場合です。1つでも心配があるときはご相談ください)

◎まわりからの話しかけがよくわかっている(言語理解)

・ことばだけで伝えた簡単な指示に行動できることが言語理解です。 状況判断もあるかも知れませんが、状況判断能力は知的な能力です。
(例)「ごみポイして」と言うと捨てることができる
「おでかけするよ」と言うと玄関に行って待っている     など

◎耳が聞こえている(聴力)

・耳のきこえはことばに大きな影響を及ぼします。詳しいチェックは上のチェックリストを参考にして下さい。
(例)玄関でチャイムが鳴ると「あっ!」とすぐに気付く。
後ろから呼んで振り返る                   など

◎大人と一緒に楽しく遊べる(対人関係)

・人とかかわりたい、人に伝えたい、人の話を知りたいというコミュニケーション意欲がことばを育てます。
ことばは人とのかかわりの中で身についていくものです。
(例)大人が「ちょうだい」と言った時、「ハイ!」と渡してくれたり、
「イヤ!」と拒んだりするのはやりとりする力のあらわれです。
コチョコチョくすぐると喜んでキャッキャと笑い、「もっとやって」という
しぐさをしてねだることも、コミュニケーションの力です。

◆こんな場合はご相談ください。 (全体発達を促すことが大切です。)

◎ことばも遅いし、落ち着きがなくあちこち走り回ってばかりいる

・落ち着きなく走り回るのは小さい子どもの特徴です。大きくなれば落ち着くのが普通ですが、 しょっちゅう迷子になるほど飛び回ったり、とび回っているだけしか遊ばないような場合、 少し配慮が必要です。ダイナミックな遊びをたくさんすることで落ち着く力を育てます。

◎呼びかけても全然振り向かないけど、自分の好きなテレビの音にはすぐに気付く。 反応がまちまちではっきりしない

・聴覚というより、人への関心が弱いことが考えられます。 ことばも遅れることが多く、遊び方の工夫が必要です。 人とのかかわりがもてる遊びで、人への関心を育てることが大切です。

◎こちらの言っていることが分かっているのかどうか分からない

・話の内容がわからないのか、きこえないのか、話しかけられていること自体に関心がないのか お子さんの様子を観察する必要があります。 その上で、お子さんに合ったかかわりを工夫していくことが大切です。
体の使い方や日常生活動作もうまくできない場合は、 そちらへのかかわりを考える必要があります。また実物を見せながら話したり、 身振りがあれば分かるのか、絵カードのようなものが必要なのか、 かかわり方はお子さんによって違います。

◎一人で黙々とミニカーを並べてばかりいる

・おもちゃを本来の使い方ではなく、並べるだけとか、 タイヤをくるくる回しているだけといった遊びばかりしている場合は、 配慮が必要です。一人遊びばかりにならないように大人が一緒に遊びながら、 遊び方や人への関心を育てていく必要があります。

◎一緒に遊ぶのが嫌いみたいで、遊ぼうと思っても手を払いのけたり、 視線を避けたりすることが多い

・遊ぼうと思ってもなかなかうまくいかないので、 だんだん一人遊びさせることが多くなってしまい、お母さんも一番悩むケースです。 やはり人への関心が弱いため、ことばの育ちが遅れる場合が多いのが特徴です。 体を使ったダイナミックな遊びの中で、人とのかかわりを作っていったり、 お子さんの好きな遊びをきっかけにかかわりを作っていく必要があります。 「一人より大人と遊ぶ方がおもしろいかも・・」という気持ちを育てることが大切です。

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困った時は、発達段階や全体のバランスを見てください。

まだハイハイしかできない赤ちゃんがおしゃべりをしないように、発達には道筋があります。 今、お子さんは発達のどのあたりにいるのか、まだ未熟な部分はありませんか?

また、ことばの育ちは脳の育ちと関係します。 まず、規則正しい生活習慣。次に体全体を使うこと(ダイナミックな遊び)、 心(情緒)の安定、手先を使うこと(細かい操作や遊び)、経験、理解や概念、 食事(噛む、飲み込むなど)…。 これら一つひとつの積木を順序良く、バランスよく積み重ねるように脳が育っていくと 最後にことばが生れます。

例えば、体がうまくつかえなかったり、手先が不器用なお子さんも ことばが遅れることもあります。 また、食べることはどうでしょうか?しっかり噛んでいろいろ食べますか? 生活習慣は乱れていませんか?苦手なことはその部分の積木が小さいと考えると、どうですか? 何だか、バランスが悪いですね。いつ倒れるかもしれない・・・。 とても一番上の「ことば」の積木を積めそうにないかも…。

つまり、お子さんが小さいほどことばだけにとらわれず、 お子さんの発達や成長の全体を見てあげることが必要です。 発達のバランスが保たれてお子さんは健やかに育っていきます。

参考文献:「健診とことばの相談」

ことばが育つには規則正しい生活習慣、体を使った遊び、こころの安定、手を使った遊び、 豊かな経験、ものをよく噛んで食べることが大切で、 それらが総合されてことばが口から出てくるのです。

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